臓器提供意思表示は家族が知らないとほとんど無意味だ
最初に言いたいことをいってしまう。 もし臓器提供の意思表示をしたらなら、家族にその意思を伝えよう。 結婚したなら、パートナーにその意思を伝えよう。
そうでないと全く意味をなさない可能性がある。
絶対に提供したくないなら、家族に伝えよう。
高い確率で提供したいなら、家族に伝えよう。
目次
保険証や運転免許証が新しくなったら意思表示しなおそう
保険証や運転免許証の裏には、臓器提供の意思表示ができることはご存知だと思う。 しかし、保険証や運転免許証って変わることがある。 新しい保険証や運転免許証に変わった場合、新しく書かないといけないのだろうか?
当たり前だが、書いて置かないと意思を伝えることができない。 古い保険証や運転免許証のありかを家族が知っていれば問題ないかもしれないが、家族が意思を知るすべがなくなってしまう。 臓器提供は本人の意思だけでなく、家族の承諾が必要だ。
だから、家族が知らなければ意味をなさない可能性がある もしあなたに臓器を提供して欲しくないという意思があっても、家族が臓器提供に同意すると臓器は提供されてしまう。
日本臓器移植ネットワーク | 臓器提供について | 臓器提供とは?
意思表示しなおすの面倒なあなたにインターネットで
どうやらインターネットで意思を登録する方法があるようだ。
これを使えば、保険証や運転免許証が変わっても安心だ。
引っ越したら意思登録を更新しよう
保険証や運転免許証が変わっても安心かもしれないが、まだまだ安心ではない
登録、変更、削除は、すべてご本人の責任においてご自身で行っていただきます。氏名(婚姻による姓の変更等)、住所などの個人情報が適正に変更されていない場合には、臓器提供の際の本人意思の確認ができなくなります。変更があったときには、速やかに変更手続きを行ってください
- 引っ越ししたら登録情報を更新しよう
- 名前が変わったら登録情報を更新しよう
なんともハードルが高い。こんなことを覚えていられる人間がどれくらいいるだろうか。 こういうときこそマイナンバーとかで個人情報を自動的に更新して欲しいものである。
ところで、こんなことも書いてある。
家族が確認したいと申し出るか、家族の同意がなければあなたの意思は確認されない。
意思表示することより、家族に意思が伝えてあることのほうがよっぽど重要じゃないか
だから、絶対に提供したくないなら、家族に伝えよう。
まとめ
臓器提供意思ってどうやって確認するんだろうと調べていたら、家族に伝えておくことが重要なことがわかったので、この記事を書いてみた。
「提供したくないなら」と書いたが、提供したい場合は、本人の意思に加えて、家族の同意が必要だ。 家族の誰かが反対すれば、臓器は提供されない。 ところで、家族の範囲の定義をみつけられなかったので注意しておきたい。
最初に、
結婚したなら、パートナーにその意思を伝えよう。
とは書いてみたものの、そういったタイミングでこの記事のことを思い出すことはまず無いと思う。 臓器提供意思表示というシステムが根本的に改善されるまでは、定期的に意思を家族に伝えるという行動はとても重要だ。 いやしかし、そんなことをしっかりできる人間はいるとはあまり思えない。
ああ、なるほど。だから定期的に啓蒙活動をするのが重要なのかもしれない。